愛犬の病気についての症状とその治療法などについてのページです。

愛犬の病気〜インフォドッグ〜  > 心臓病

溶血性貧血(ようけつせいひんけつ)

"" ""
症状溶血性貧血は、自己免疫で赤血球に 対する抗体ができて、赤血球が破壊される病気で、ウイルスや細菌などの異物が、排除する免疫システムの原因で自分の組織に向け働いてしまうことがあります。溶血性貧血の症状は、赤血球が破壊され貧血を起こす・目の粘膜や歯茎が白くなる・黄疸・元気がない・運動を嫌がる・食欲がない・吐き気などが現れます。
治療法溶血性貧血の治療は、副腎皮質ホルモンと免疫抑制剤などを投与します。また、溶血性貧血の症状によって輸液・輸血・酸素吸入・脾臓摘出手術などが施されることもあります。通常、溶血性貧血は治療したら回復するものが多い病気だと言われています。 玉ねぎの中毒で起こることもあるので、食事などにも注意を払いましょう。

心室中隔欠損症(しんしつちゅうかくけっそんしょう)

症状心室中隔欠損症は、先天的に心室中隔に穴があいてしまい、左心室と右心室がつながってしまう病気です。心室中隔欠損症は、正常な状態の時とは逆に、左心室から右心室に血液が流れ込んで、肺に負担がかるのです。心室中隔欠損症にかかりやすい犬は、ミニチュア・ダックスフンド、柴犬、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルなどに多く見られます。心室中隔欠損症の症状は、軽い場合はあまり症状が出ない場合がありますが、重度の場合には、運動すると疲れる・息が荒い・食欲なくなる・吐く・咳などが現れます。
治療法心室中隔欠損症の治療は、心室中隔欠損症でも、穴も小さく症状が特に現れない場合に、治療する必要は特にありませんが、穴が大きい場合は、穴をふさぐ為、外科的手術をおこないます。心室中隔欠損症は先天的な病気な為、予防するのは難しく、早期発見・早期治療が何よりも効果的です。

動脈管開依存症(どうみゃくかんかいいぞんしょう)

症状動脈管開依存症は、閉鎖するべき肺動脈と全身動脈をつなぐ動脈管が開いてしまった状態で、心不全や呼吸不全を起こします。また、先天的なもので心臓の中に穴があいたり、太い血管が胎生期にあり、動脈血と静脈血が混ざってしまう症状の事です。動脈管開依存症の症状は、比較的無症状ですが、元気がない・発育が悪い・左心不全などの症状もまれに見られます。
治療法動脈管開依存症の治療は、心臓の異常が見つかった場合などは、外科的な手術を行いますが、動脈管開依存症の症状を軽減するのに投薬療法と、心不全を起こしている場合は、内科療法を行います。

三尖弁閉鎖不全症(さんせんべんへいさふぜんしょう)

症状三尖弁閉鎖不全症とは、三尖弁の接合不全によって収縮期に、心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁という弁の異常があることです。三尖弁閉鎖不全症は、Ebstein病・心房中隔欠損欠損症などの先天的なものと、リウマチ性・肺高血圧症などの後天的なものとに分けられます。三尖弁閉鎖不全症が発症しやすい犬は、ポメラニアン・マルチーズ・ヨークシャーテリアなどで小型犬が多いです。三尖弁閉鎖不全症の症状は、浮腫・運動意欲がない・食欲低下・意識低下などで、ひどくなると昏睡状態に陥ります。
治療法三尖弁閉鎖不全症の治療は、とても完治が難しく、一生つき合っていかなければならないので、痛みや進行を抑える投薬治療をおこないます。また、フィラリアに感染してしまい三尖弁閉鎖不全症を発症したら、虫の駆除をします。三尖弁閉鎖不全症では、日常の食事は、負担のかからない食べ物を与えてください。

心房中隔欠損症(しんぼうちゅうかくけっそんしょう)

症状心房中隔欠損症は、,先天性の異常で心房中隔に穴が開いている奇形です。心臓の右心房と左心房の間の壁に、穴があき起こる病気です。 心房中隔欠損症の症状は、一般的に無症状で気付かない事もありますが、穴が大きいと呼吸器感染を起こす事があり、生後6ヶ月くらいから呼吸困難や咳などの症状がみられます。
治療法心房中隔欠損症の犬がフィラリアに感染すると、虫が卵円孔を通じて右心房から左心房に移動し、多数問題を起こす事があります。心房中隔欠損症では、フィラリア症を確実に予防しなければなりません。

心不全(しんふぜん)

症状心不全とは、心臓が正常に機能しないことにより、身体に充分な量の血液を送れずにおこる進行性の病気です。それが原因で、水分が肺や周囲の組織内に溜まり呼吸困難や、ひどくなると死に至る可能性もあります。心不全の症状は、体重減少・不整脈・失神する・鼻水が出る・呼吸困難・せきなどがあります。また、唇や舌が紫色になるチアノ−ゼもでてきます。
治療法心不全の治療は、心臓の働きを助ける強心薬や、むくみを取るための利尿剤を投与し、心臓に負担をかけぬよう運動を制限します。心不全の食事では、水分と塩分を減らし、また肥満になると心臓への負担も強くなるので気をつけましょう。

肺動脈狭窄症(はいどうみゃくきょうさくしょう)

症状肺動脈狭窄症は、右心室から出てる肺動脈の根元が先天的に狭く、心臓の肥大や肺の血圧の低下、肺に送られる血液の流れが妨げられ、いろんな症状が現れるのです。また肺動脈狭窄症は、1000頭に1匹という確立で発症する病気です。肺動脈狭窄症の症状は、疲れやすい・無症状・呼吸困難などで、腹水が溜まる事もあり、重度の場合は発症してすぐに死亡してしまうこともあります。
治療法肺動脈狭窄症の治療は、症状現れない場合がありますが基本的に投薬治療や運動制限が主です。肺動脈狭窄症の重度の場合は外科的手術が行われますが、完治するには難しい病気です。

先天性の奇形(せんてんせいのきけい)

症状先天性の奇形は、もともと心臓の中に穴があいていたり、大動脈が心臓から出て行く部分が狭い、などです。先天性の奇形の症状は、心臓が正常に働かないと、体重が増えない・チアノーゼ・呼吸障害・発作・咳・体の成長がしないなど支障を起こしてしまいます。
治療法先天性の奇形で、心臓の異常が見つかった場合は、外科的手術をおこなっいますがとても難しいので、慎重に治療を進めましょう。また、先天性の奇形では、運動の制限や食事療法の管理なども効果があります。

僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜん)

症状僧帽弁閉鎖不全症の僧帽弁とは、心臓の左心房と左心室の間にある弁で、血液が逆流しないよう重要な役割を果たしています。僧帽弁閉鎖不全症は、この弁の障害する異常が原因で引き起こります。僧帽弁閉鎖不全症は、5〜6歳で症状が出る事がありますが多くは老犬に見られます。僧帽弁閉鎖不全症の症状は、軽い咳から始まり、ひどくなると咳と同時に呼吸困難になることもあります。発症しやすい犬は、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、マルチーズ、チワワ、プードル、ダックスフント、ミニチュア・シュナウザーが比較的多く発症します。
治療法僧帽弁閉鎖不全症の治療は、症状を軽減する為に、強心薬・利尿剤・血管拡張剤など内科的投薬治療を行います。また、心音で僧帽弁閉鎖不全症の特徴的な音聞く事ができ、心電図や超音波などで検査する場合もあります。僧帽弁閉鎖不全症の場合は、家庭で、運動制限・薬物療法・食事での低塩分などを心がけ、また心臓に負担がかからないように興奮させないようにしましょう。

Powered by
Movable Type 3.35