愛犬の病気についての症状とその治療法などについてのページです。

愛犬の病気〜インフォドッグ〜  > 感染症

細菌性腸炎(さいきんせいちょうえん)

症状細菌性腸炎は、ばい菌により起こったものです。病原性大腸菌でO-157やサルモネラ菌、カンピロバクター菌など様々です。細菌性腸炎は、ウイルス性腸炎に比べて、便血や粘液や膿が混じったり、熱が出ることも多いです。細菌性腸炎は、菌に汚染されている食物を食べたり飲んだり、動物から感染して起こるケースがほとんどです。
治療法細菌性腸炎の原因にあった抗生物質を選択し投与します。脱水症状がひどい場合は、輸血をします。細菌性腸炎の予防としては、人間も感染する病気なので、お皿など熱湯や消毒薬を使って、常に清潔に保つようにしましょう。

イヌヘルペス感染症(いぬへるぺすかんせんしょう)

症状イヌヘルペス感染症は、生まれたばかりの子犬に主な臓器の壊死を起こす急性の致死的な感染症です。イヌヘルペス感染症の原因ははっきり分かっていないが、胎内にいるときに胎盤から感染する、産道で感染する、などと言われています。イヌヘルペス感染症の主な症状は、生後1〜2週間で黄緑色の下痢をおこし・嘔吐・呼吸困難・乳を飲まないなど、異常な泣き声をあげるなどと、急死することもあります。
治療法イヌヘルペス感染症が、生後間もない子犬に感染した場合は、ほぼ助かる見込みはありません。また、輸血や抗生物質の投与を試みても治療は困難とされています。イヌヘルペス感染症の予防としては、イヌヘルペス感染症により急死した母犬には、出産をさせないようにする・姉妹犬にも感染率が高い為、感染しているとみなし治療を行う、などです。

狂犬病(きょうけんびょう)

症状狂犬病のウイルスに感染し、発病するまでの潜伏期間は1カ月前後です。狂犬病が感染してからの症状は、眼をつり上げ鋭い目になる・牙をむく・何にでも噛み付く。そして数日後にはヨダレを垂らしマヒしケイレンしてほぼ狂犬病にかかった犬は100%死に至るのです。狂犬病は、とても悲惨な症状で犬だけではなく、他の動物や人間にも感染する恐ろしい病気なのです。
治療法狂犬病にきく治療はなく、狂犬病が疑われた場合には安楽死が行われます。狂犬病の人間への感染の危険性から他の治療の選択はないのです。狂犬病には、1,2週間の潜伏期があり、その間にも唾液にウイルスが混じっていて、噛まれれば感染するといったことから予防が難しく、生後3ヶ月を過ぎたら年に1回の狂犬病予防接種を受ける事が一番大事なことなのです。

犬パルボウイルス感染症(いぬぱるぼういるすかんせんしょう)

症状犬バルボウィルス感染症は、強いウィルスで感染した犬の便や嘔吐物などから感染します。犬バルボウィルス感染症の症状は、4,5日の潜伏期間後、激しい嘔吐、衰弱、粘液性や血液などの下痢、などがあります。ひどい症状の場合は死に至る場合もあります。
治療法犬バルボウィルス感染症の治療法としては、まず感染したら特に有効な薬もない状態なので、感染を防ぐために隔離します。犬バルボウィルス感染症の最も一般的治療とされるのが次亜鉛素酸ソーダでの消毒です。また、血清療法といい、他の犬の血清を注射する治療法で、失われた栄養分の補給に十分効果があると言われています。

コロナウイルス性腸炎(ころなうぃるすせいちょうえん)

症状コロナウイルス性腸炎に感染した犬から汚染され、鼻や口から感染しおきる腸炎です。コロナウイルス性腸炎の症状は、元気がない・食欲不振・下痢・嘔吐での脱水症状・便の悪臭・血便などです。コロナウイルス性腸炎は、感染力が強くパルボウイルスと同様に死に至る事もある病気です。
治療法コロナウイルス性腸炎の治療法は、コロナウイルスに有効な抗生物質は特になく、下痢、嘔吐を抑える薬を用いたり、予防としては、周囲を清潔に保つ事が大事だと思われます。

破傷風(はしょう‐ふう)

症状破傷風は、破傷風の菌が体内に侵入し感染します。破傷風の菌が存在するのは、去勢や断尾などの手術の部分から感染しやすいので注意しなければなりません。破傷風に感染すると、まぶたがひきつり、鼻の穴が広がり口が開かなくなり、飲食が困難になります。また、運動神経・中枢神経がダメージを受け、全身が強直性のけいれんを起こし、脱水症状や呼吸困難に陥り、死に至る事があります。
治療法破傷風の治療は、長く生きて生息する菌が、中枢の運動神経細胞を攻撃し、けいれんや強直、知覚障害などを引き起こすので、破傷風の菌をオキシドールで消毒し、傷口全身にペニシリンを投与します。破傷風毒素を中和する為に抗毒素血清を行い、鎮静剤や酸素吸入などもおこないます。

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